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アゴ江さん&クサ江さん

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 ぐわっまぶしい!(物理的に)
 
 というギラギラに光り輝いていたお二人は、写真左のサングラスの方がクサ江さん、右の方がアゴ江さんという。
 JR秋葉原駅、電気街口でプチ撮影会状態になっているところへ行き会って数枚撮った後、例の如く「Webで使っていいか」を尋ねるために話しかけたところ、「それならちゃんと撮影して」とお願いされてのポートレートである。
 俺自身、実は人物ポートレートなど撮ったことはないので、このお二人が事実上初めてのポートレート撮影である。いや直前に「兄顔しずか」撮ったけどさ。
 まるで黄金聖闘士のようであるが、別段なにかの告知とかコスプレとかでやっているのではなく、言うなれば「自己表現」としてのものであるそうな。
 アゴ江さんの方はブログを持っているのでそちらを見るといろいろ納得する。
アゴ江。~ドガマですけど何か??
 
 
 二人は秋葉原を日中から闊歩していたものらしいが、俺が会ったのは日が暮れてからで、ポートレートも黄金が一層生える黒バックと相成った。もっとも暗い中ではいくら(内蔵)ストロボを焚いても細かな細部の再現力が落ちるので、太陽光の下で撮影してみたかった被写体であるな。その時はその時で、光りすぎて苦労しそうな気がするが。どこを背景にすりゃいいんだろう。

 
 
 しかしなんというか、この二人、実に堂々たるものではないか。
 ブログの方を見ても、まったく堂々たるものである。電車の中の1ショットなんかカッチョ良すぎる。
ゲリラ女装in秋葉原!!!
 
 
 
 俺は自分で撮ったことはないとはいっても、Webには他人が撮ったアキバの人物写真、メイドさんやら、モデルさん、コンパニオンさんたちの写真がゴロゴロしており、そうした写真はよく目にする。
 もちろんそういう被写体たちは、“物理的に”女性である。
 で、たいがいの撮影者は男性である。
 そういうセックスとジェンダーは撮影の時にも現れるのかどうか、彼女らを写した写真は、なんというか「いかにも」な風情がある。彼女らのポートレートは、“こんなに可愛らしく撮れました”という、被写体と撮影者の共同作業だ(もちろんその作業が、気安く言えるほど簡単ではないことは知っている)。
 
 
 クサ江さんとアゴ江さんは、写真を改めて見てみるに、そうした「いかにも」なところからは一線を画した被写体であろう。いや俺には、偉そうに被写体を語れるほど写真の腕はないのだが。それでもそう思えてしまう。
 彼(女)たち二人の「堂々たる態度」。自信に満ちあふれた表情とポージング。自宅に帰ってからPCで写真を改めて見返した時、ちょっと感心してしまった。撮影モデルとしてそれがいいか悪いかといったら、むしろ逆に、あまりよろしくはないだろう。だがそれは大した問題ではない。二人はモデルではないのだから。
 だからこそ、二人の堂々たる態度とは、自身の、人間としてのものなのだ。
 そのことに、俺は感心したのだろう。
 だから二人は撮影者に対して媚びていない。
「かわいく撮ってくださいね」ではなく、「さあ撮って! 綺麗に!」
 そういう違いがあるように思える。
 
 
 俺はこの時、二人に“戦い”を挑まれていたのかもしれない。
 ストリートミュージシャンのライブが、ミュージシャンと通行人の“戦い”であると同時に、場を作り出す“共同作業”であるとすれば、俺は写真を撮るということにおいて、彼(女)たちに“戦い”を挑まれていたのだ。その“共同作業”として、写真を生み出さねばならなかった。
 
「さあ撮って! 綺麗に!」
 
 二人が醸し出していた無言・無意識のメッセージ(オーラと言い換えてもいい)に、その時、俺は気付かずにただシャッターを押した。“共同作業”とはならなかったのだ。
 であれば、俺はこの写真において、明らかに彼(女)たちに負けた。俺は彼(女)たちの持つ、本質の欠片も写し取れてはいないだろう。
 だからここで、こうして敗戦の弁を述べ、二人には俺が写し取れなかった“何か”があるのだということを宣言しておかねばならないだろう。
 
 いつかもう一度、秋葉原に来て欲しいと本気で思う。その時はまた、ぜひ被写体になってもらいたい。
 今度こそ、「受けて立つ」くらい出来るようになっていたいものだ。

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by plummet | 2007-09-25 08:56 | [Ph]Photographs