城直樹@秋葉原070923
2007年 09月 29日
一発で惚れたので【My Favorite】カテゴリーに入れてしまう。しかし普段は福岡だということで、東京で見られることは滅多にあるまい。無念。
路上ライブ的には壊滅状態だった23日、日曜の秋葉原。しかし夜になってから、いつもよりもゆるやかに、ヨド前広場に炎が上がった。
城直樹。
このパフォーマンスを見られただけでもこの日一日、秋葉原を歩き回った価値があった。こういうことがあるから路上はおもしろい。
山男のような風貌。そのワイルドな印象に違わぬアグレッシブなサウンドが彼のギターからは飛び出してくる。個別紹介ページでもリンクを貼っているのだが、http://jp.youtube.com/watch?v=wnyt5PaVpEcで彼のパフォーマンスをその目で「見」て欲しい。「聴」くよりもその方が理解が早い。そういうミュージシャンも珍しいのだろうが。(為念、動画をうpしたのは俺ではない。動画はその時撮ったけども、うpする気はいまんとこなし。苦情が来たらリンクは消します)
ギターという楽器の、「器」の部分をこれでもかと活用しまくる。
ギター一本でこれだけの音が生み出せる。楽しくてたまらない。
何より快哉なのは、本当に「ギター一本」だということだ。
ギタリストが「もっとたくさん音が欲しい」となったら、どうするか。例えばハーモニカをセットする。リズムが欲しければ、足を踏みならす。設備があれば、バスドラを置いたっていい。座ってやれるなら、その気になればバスドラとハイハットくらいならなんとかなる。左手でフレット叩きながら右手で鍵盤を弾くようなことも出来る。
けれど城直樹はそうではない。本当に、「このギター一本で」出せる音のみで勝負している。
まさに彼は「ギタリスト」なのだ。パフォーマーよりも、アーティスト・アルチザンよりも、ギタリストなのだ。
「この手の中のギター」がすべて。
それは制約であると同時に、新しい境地への入口でもあった。
その境地を垣間見たことの幸せを、俺はその日、秋葉原の路上で噛み締めたのだった。
by plummet | 2007-09-29 20:51 | [Ph]Favorite!