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城直樹@秋葉原070923

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 一発で惚れたので【My Favorite】カテゴリーに入れてしまう。しかし普段は福岡だということで、東京で見られることは滅多にあるまい。無念。
 
 
 路上ライブ的には壊滅状態だった23日、日曜の秋葉原。しかし夜になってから、いつもよりもゆるやかに、ヨド前広場に炎が上がった。
 城直樹。
 このパフォーマンスを見られただけでもこの日一日、秋葉原を歩き回った価値があった。こういうことがあるから路上はおもしろい。
 
 山男のような風貌。そのワイルドな印象に違わぬアグレッシブなサウンドが彼のギターからは飛び出してくる。個別紹介ページでもリンクを貼っているのだが、http://jp.youtube.com/watch?v=wnyt5PaVpEcで彼のパフォーマンスをその目で「見」て欲しい。「聴」くよりもその方が理解が早い。そういうミュージシャンも珍しいのだろうが。(為念、動画をうpしたのは俺ではない。動画はその時撮ったけども、うpする気はいまんとこなし。苦情が来たらリンクは消します)
 ギターという楽器の、「器」の部分をこれでもかと活用しまくる。
 ギター一本でこれだけの音が生み出せる。楽しくてたまらない。
 
 何より快哉なのは、本当に「ギター一本」だということだ。
 ギタリストが「もっとたくさん音が欲しい」となったら、どうするか。例えばハーモニカをセットする。リズムが欲しければ、足を踏みならす。設備があれば、バスドラを置いたっていい。座ってやれるなら、その気になればバスドラとハイハットくらいならなんとかなる。左手でフレット叩きながら右手で鍵盤を弾くようなことも出来る。
 けれど城直樹はそうではない。本当に、「このギター一本で」出せる音のみで勝負している。
 まさに彼は「ギタリスト」なのだ。パフォーマーよりも、アーティスト・アルチザンよりも、ギタリストなのだ。
「この手の中のギター」がすべて。
 それは制約であると同時に、新しい境地への入口でもあった。

 その境地を垣間見たことの幸せを、俺はその日、秋葉原の路上で噛み締めたのだった。

by plummet | 2007-09-29 20:51 | [Ph]Favorite!  

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