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ハルナリアパーク@錦糸町071102

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 金曜夜の錦糸町をさまようワンダリング・ストリート・ミュージシャン(嘘)『harunarearpark』。北口の一角からさまよい出て、とあるポジションに落ち着いたようです。別の某バンドの定位置とかぶってるのは、やっぱなんらかのやりやすさみたいなことがあるからだろうか。
 
 この日のハルナリアパークは3ステージ。十一月の寒い夜のこと、通行人の足を止めるのは困難かと思われましたがあに図らんや、これまでのワンダリング中(警官に目ぇつけられたっぽくて遍歴してた)よりも成績は良かったような感じがします。俺以外にも3ステージ通しの客が二人ばかりいましたし。
 やさぐれた音楽性は、万人受けはしないけれども、ハマる人にはものの見事にハマるのだ、ということでしょうか。こういう方向性でやるのに必要なのは、とにかく続けることでしょうかねぇ。継続は力なり。
 
 自分としても3ステージを通して聴き、改めてこのバンドの“やさぐれサウンド”に参っちまいました。
 タテノリではなく前後ノリ。この微妙な表現が伝わるかどうか分かりませんがw 首が前後に揺られるような感じです。
 R&B、と分類するしかないとは思いますが、その中でも、ダークなロックテイストが強いかな、という音楽。あくまでもロックで、ポップなテイストはほとんど感じられません。ビートはうねりにうねってねじれそうな。個人的に気に入ったのはベースラインです。ベースそのものが好きというのもあるんですが、通奏低音的に全体の底を支えるような演奏ではなく、メロディの裏を取ってビートを主導するような、主張の強いベース。こういうのは大好きです。
 主張という言い方をすると、このバンドの場合、楽器それぞれの主張がすごく強いです。ボーカルのバックスに甘んじるのではなく、ボーカルと並び立って『音楽そのもの』をリードしようという勢いがパーカッション(ボンゴ)、ギターという他の楽器にもある。そしてその中にあっては、ボーカルも「1つの楽器」として取り込まれ、アンサンブルの1構成要素となるわけです。
 それを可能にしているのは、ボーカル・ハルナさんの唄声の『表情の多彩さ』でしょう。役者が演技力によってまったく別種の人間を演じ分けるのに似て、声の出し方、歌い方などによって、色の違う曲ごとに、違う色の声を乗せる。誤解を恐れずに言えば『声に化粧が出来る』ということ。
 こういうことが出来るのはKOTOKO(メジャー・アーティスト。女性シンガー)くらいと思ってましたが、ハルナさんの唄声にもそれに似た印象を持った次第です。
 
 惜しむらくは、アンプ等の機材があまり重厚ではないため、バンドの持つこういうパワフルさがストリートで十全に発揮されるような状況にないことでしょうか。思い切ってもっとラウドなセッティングにしてやってみてもらいたい、というかそういうラウドなサウンドで味わいたいバンドです。


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 こういう逆光大好き。←なんかカメラマンとして間違ってる

by plummet | 2007-11-05 00:15 | [Ph]Street Live  

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